お遍路とは
そもそもお遍路ってなに?
弘法大師とは
空海(くうかい)の諡号(しごう)。
平安前期の真言宗の僧。真言宗の開祖。讃岐生。父は佐伯直田公、母は阿刀氏。幼名は真魚、諱は空海、号は遍照金剛。留学僧として渡唐、青竜寺の恵果和尚より真言密教の秘法を受け、帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し、また東寺を真言密教の道場とした。大僧都に進み、綜芸種智院を創立。詩文にも通じ、三筆の一人。承和2年(835)寂、62才。
四国八十八ヶ所霊場の由来と歴史
今から1200年前、弘法大師が42歳のときに人々に災難を除くために開いた霊場が四国霊場。
後に大師の高弟が大師の足跡を遍歴したのが霊場めぐりの始まりと伝えられています。
人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれています。
徳島阿波(発心の道場1番から23番)、高知土佐(修行の道場24番から39番)、愛媛伊予(菩提の道場40番から65番)、香川讃岐(涅槃の道場66番から88番)に至る1450キロを巡拝する四国遍路は昔も今も人々の人生の苦しみを癒し、生きる喜びと安らぎを与えてくれる祈りの旅なのです。
後に大師の高弟が大師の足跡を遍歴したのが霊場めぐりの始まりと伝えられています。
人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれています。
徳島阿波(発心の道場1番から23番)、高知土佐(修行の道場24番から39番)、愛媛伊予(菩提の道場40番から65番)、香川讃岐(涅槃の道場66番から88番)に至る1450キロを巡拝する四国遍路は昔も今も人々の人生の苦しみを癒し、生きる喜びと安らぎを与えてくれる祈りの旅なのです。
八十八ヶ所の由来はいろいろ説がありますが、八十八の煩悩からきたともいい、男四十二、女三十三、子供十三の各厄年を合わせた数、そして俗界三十二、色界二十八に、無色界二十八の見惑を合わせた数、またわれわれの命の糧「米」の字を分解したとするもの、曼荼羅の八葉蓮台の一葉一葉に十一面の方向(十一面観音様のお顔が全方向を向いているように)があるとした説、八雲、八重、八百八町、八百万神など八は末広がりでこれ以上のない満数、無限大で宇宙を表すところからきているとする説などさまざまです。けれどもこれらのすべてが当てはまるおもいがします。
寺での巡拝順序
① 山門や仁王門に一礼して境内へ入る
↓
② 水屋で口をすすぎ、手を洗う。
ここで輪袈裟をかけたり、数珠を手にする。
↓
③ 鐘楼で鐘を撞く。
鐘は自由に撞けるところのみでよい。また、参拝後に鐘を撞くのは、戻り鐘といって縁起がよくない。
↓
④ 本堂の納札箱に納札、写経を納める。
納札には名前、住所、年齢、日付、願いごとを記入すること。
↓
⑤ お灯明、線香、賽銭をあげる。
後の人のためにも、線香を中心、ローソクは奥から立てるように。
↓
⑥ 合掌し、心静かに読経する。
↓
⑦ 大師堂へ行き、本堂と同様に参拝する。
八十八ヶ寺すべてに、本尊をまつる本堂と大師をまつる大師堂がある。
他にも堂があれば参拝する。
↓
⑧ 納経所で納経帳などに朱印をもらう。
読経の順序
▼合掌礼拝
腕の前で合掌し三礼しながら「うやうやしく み仏を礼拝したてまつる」と唱える
▼開経偈
一返
▼般若心経
一巻
▼御本尊真言
三返
▼光明真言
三返
▼御宝号
「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」 三返
▼回向文(えこうもん)
一返
▼「ありがとうございます」と述べ、合掌一礼して退去
食事作法
食前合掌
一滴の水にも天地の恵みがこもり、一粒の米にも万人の苦労がかけられています。
一つ、
|
私たちは天地自然や、あらゆる人々の恩恵によって生かされていることを感謝いたします。 |
二つ、 | この食事いただくに値するよう、人の為世の為良い行いをしているか反省します。 |
三つ、 | 過ちや不幸の根拠である、貪(むさぼ)りや、噴(いかり)や愚痴(ぐち)を捨てます。 |
四つ、 | 心身の飢渇(うえ)をいやし、生命を保つ良薬と思い食物の不平を言いません。 |
五つ、 |
仏の道に精進し、円満な人格を作ります。いただきます。
食後作法
今すでに有難き食を受け力、身に満つ願わくば身を養い心を修め報恩の道にいそしみます。
ご馳走様でした。 南無大師遍照金剛 |
納経の受付時間
八十八ヶ寺の納経(ご宝印)受付時間は、午前7時から午後5時までとなっています。
年中休むことはないが、山間部などでは日没も早く、季節によっては少し早めに終わるお寺もある。
また、日曜日や祝日などには参拝者の数も多くなり、納経にも時間がかかります。
納経料金は軸500円、納経帳300円、白衣200円となっています。
巡拝用品
お遍路用語
札所
「札所」とは、お遍路で巡る88ヶ所のお寺のことを指します。その由来は、昔、参拝する際に、巡礼者がお寺に「お札」を打ちつけたことに由来しています。お遍路では四国に点在する、この88ヶ所の札所を巡ります。
四国では、今でも札所を弘法大師がを巡っているとされ、お遍路では札所を巡ることで弘法大師の功徳を得られるとされています。
四国では、今でも札所を弘法大師がを巡っているとされ、お遍路では札所を巡ることで弘法大師の功徳を得られるとされています。
また、88ヶ所の札所の他に、弘法大師ゆかりの地や社寺が「番外札所」とも呼ばれています。
同行二人(どうぎょうににん)
白衣、菅笠などにかかれた「同行二人」。いつも弘法大師がそばにいて、自分ひとりで遍路しているのではないという意味であり、心得でもあります。金剛杖にもかかれており、弘法大師が宿ると言われています。
打つ(うつ)
札所を巡礼することを「打つ」と言う。
昔は薄い板のお札を霊場の御堂などに打ちつけていたため、「打つ」という表現になったと言われている。
順打ち(じゅんうち)
一番札所より始め、八十八番札所まで番号順に巡るのが「順打ち」、「本打ち」ともいう。
逆打ち(ぎゃくうち)
逆に八十八番から一番へ、反対に巡礼するのが「逆打ち」。「逆打ち」一回は「順打ち」三回相当のご利益、功徳があると言われている。「逆打ち」の始まりは、伊予国の御門三郎が弘法大師に会いたいが一心で、霊場を逆から廻ったのが始まりとされる。
通し打ち(とおしうち)
すべての霊場を一遍に打ち上げるのが「通し打ち」。
区切り打ち(くぎりうち)
適当に区間を区切って打つのを「区切り打ち」という。一度にすべての札所をまわることなく、順序も必ず一番から巡礼する必要も無い。
一国参り(いっこくまいり)
四国四県の一県のみを、四回に分けて巡る方法。阿波の国・徳島県は「発心の道場」、土佐の国・高知県は「修行の道場」、伊予の国・愛媛県は「菩提の道場」、讃岐の国・香川県は「涅槃の道場」とされている。この場合も順は問われない。
結願(けちがん)
八十八ヶ寺をすべて巡礼し終えたことをいう。一番札所から順打ちの場合は八十八番札所が結願の寺となる。逆打ちは一番札所が結願寺、区切り打ちの場合は最後に参拝した札所になる。区切り打ちや一国参りの場合、八十八番目に参拝した札所が結願寺。また結願後は、大師が入定されている御廟がある。高野山奥の院を参拝するのが一般的。入定と聖者の死を表すが、深い瞑想に入っているという意味もあり、大師は後者であるとされている。同行二人で巡礼した大師に、結願のお礼と報告をして遍路の旅は終了する。
接待(せったい)
道中出会う人からお遍路さんへの布施を「お接待」と呼ぶ。食べ物や飲み物、宿泊の提供もあり、受けた場合は、「南無大師遍照金剛」と3回唱え、納札を渡す。車の接待以外は、断ってはいけないのが礼儀。
山門(さんもん)
寺の門を山門という。寺の名称は「竺和山霊山寺」というように必ず○○山~となっているためである。
本堂(ほんどう)
本尊が安置されており、寺の中心となる御堂。
大師堂(だいしどう)
弘法大師を祀った御堂。大師像が安置され、四国霊場の巡拝の際は、本堂の後、必ず大師堂を参拝する。